外壁
早目の補修と塗り替えを
木造住宅の外壁の仕上げ材には、いろいろなものがあります。
従来あった土壁やしっくい塗りは少なくなり、新建材・新工法が多くなってきています。
また1軒の家の外壁が、何種類かの材料で仕上げられている場合もあります。
・仕上げ材の種類
- 湿式工法
- 材料を水などで練って、塗る方法。モルタル塗り・しっくい塗り・塗料仕上げ・吹き付け仕上げ
- 乾式工法
- 板状になった材料を、釘や接着剤で貼り付ける方法。窯業系サイディング・金属系サイディング・ALC板
モルタル塗り
ふだんのお手入れ
メンテナンス
太陽光線や外気、雨などによって褪色を起こします。
塗り替えは3~5年ぐらいが目安ですが、地域の環境により外壁のもちが異なります。
目立つひび割れが出始めたら、早い時期に専門業者に塗り替えを依頼してください。
外壁にボールをぶつけて遊んだり、衝撃を与えたりするのはやめましょう。
モルタル壁を傷める原因になります。
タイル・石・テラゾー貼り
タイルや石、テラゾー(大理石を粉砕したものと顔料、白セメントを混ぜ合わせたもの)を貼り付けたものです。
お手入れが簡単なことと高級感から、人気が高まっています。
ふだんのお手入れ
点検
しっくい塗り
石灰を主原料とする素材で、亀裂が入りにくいという性質を持っています。
耐水性に劣るため、直接雨の当たりにくい軒下などに使われます。
ふだんのお手入れ
メンテナンス
塗料仕上げ1・・・鉄板下地
鉄板下地は表面の塗装によってさびなどを防ぎます。
一般的にオイルペイント、エマルジョンペイント、アクリルエナメルなどで仕上げています。
■鉄板下地に使われる主な塗料と特徴
- 塗料
- 特徴等
- オイルペイント
- 油性塗料。耐候性が高い
- エマルジョンペイント
- 水性塗料だが、乾くと水に溶けなくなる。乾燥が早く、特に扱いやすい。
- アクリルエナメル
- 褪色の少ない塗料。
ふだんのお手入れ
メンテナンス
ひび割れを起こすとすぐに下地に影響します。
特に鉄板下地の場合は、塗料がはげるとさびるので、ひび割れを見つけたら早めに塗り替えてください。
通常でも3~4年を目安に塗り替えが必要です。
専門業者に依頼してください。
塗料仕上げ2・・・木材下地
木材下地に使われている主な材種はひのき、杉、アピトンなどです。
一般的にオイルステインやワニス、ペンキなどで仕上げています。
張り方としては下見板張り(横張り)と羽目板張り(縦張り)があります。
■木材下地に使われる主な塗料と特徴
- 塗料
- 特徴等
- オイルステイン
- 木材に使用する透明の着色塗料。塗料の膜がごく薄いので、もちはよくない。
- ワニス
- 油性のものが主で、木目をいかした塗装に敵し、つやを出す。被膜ができているので、もちがよくなる。
- ペンキ
- 木目を隠してしますが、被膜ができているので、もちがよくなる。
ふだんのお手入れ
メンテナンス
2年ぐらいで塗り替えを専門業者に依頼してください。
オイルステインは塗料の被膜がごく薄いため、日光や雨の当たる場所は早く褪色します。
頻繁に点検し、必要に応じて塗り替えを専門業者に依頼してください。