室内建具
がたつき、破れも簡単に補修できます。
ドア・引戸・折戸
ふだんのお手入れ
汚れがひどい時には
困った!こんなときには
ドアがそって閉めるときに引っかかる
ドアのそりは蝶番に位置をずらして直します。
但し、防音ドア、消化ドアなどは大変重いので、蝶番を外すと危険です。
専門業者に相談してみましょう。
〔蝶版のずらしかた〕
ドアの上部がそっているときは下の蝶番をずらします。
ずらす蝶番のドア枠側のネジを全部外してネジ穴に埋め木をし、ドアの閉まり具合を見ながら新しくねじ込む位置を決めます。
引戸の上部に隙間が
折戸の開閉がスムーズにいかない
引戸が開閉の度にガタガタする
〔戸車のついている場合〕
ネジをもう一度閉め直してみます。
それでも直らなければ、戸車をとめているネジを抜いて古いものを取り外し、新しいものと交換するだけです。
〔戸車のついていない場合〕
まず50番、次に100番のサンドペーパーで敷居の汚れを落とし、ワックスを塗っておきます。
ふすま
ふだんのお手入れ
ナイロンなどの静電気を起こすはたきをかけると、ホコリがきれいにとれます。
また、ふすまがまだ新しいうちにはっ水剤の説明書に従いスプレーしておくと変色を防げます。
汚れがひどい時には
困った!こんなときには
ふすまと柱の間に隙間ができた
家のゆがみ、あるいはふすまのゆがみが原因です。
框(かまち)の下部を削るか、当て木を当てて調整します。
ふすまが破れた
大きな穴があいてしまったら「腰ばり法」といってふすまの下2分の1~3分の1だけに新しい紙を貼ります。
1枚のふすまだけでなく、その部屋のふすますべてに貼らないとバランスがとれません。
また、ふすま紙は模様替えのつもりでがらのきれいな和紙などを使ってもよいでしょう。
小さな穴の場合にははがきを使います。
[小さな穴のふさぎ方]
障子
ふだんのお手入れ
障子は破れやすく、日焼けによる変色も気になります。年に1度は貼り替えるようにしましょう。
障子紙は半紙判や美濃判が長く主流でしたが、今では継ぎ目がなく仕上がりが美しい1枚貼りやアイロン障子紙が便利です。
障子を貼るときは湿気の多い日が適しています。
紙が湿気で多少伸びているので乾くとピンと張って美しく仕上がるからです。
障子紙のはがし方
=道具と材料=
障子はがし剤(または水)、ハケ(またはスポンジ)、雑巾
障子はがし剤、もしくは水をたっぷりと含ませたハケやスポンジで、ノリのついている桟の部分をなぞります。
5分ほど置いてから紙をはがし、かたく絞った雑巾で桟をきれいに拭き取ります。
一枚貼り障子紙を貼る方法
障子紙、障子用ノリ、ハケ、セロハンテープ、カッターナイフ、霧吹き
アイロン障子紙を貼る方法
=道具と材料=
アイロンタイプの障子紙、アイロン(スチームは使わないこと)、カッターナイフ、霧吹き
困った!こんな時には
障子が破れた
大きめの穴なら穴のあいた1マス分を切り貼りします。
小さな穴なら補修用シールで模様に切ったり、彩りをそえたりしてワンポイントにするとよいでしょう。
障子の桟が折れた
それほどひどく折れていなければ木工用ボンドを塗って、固まるまでセロハンテープで固定しておきます。
完全に折れてしまった場合は、折れた部分を糸のこぎりなどで斜めに切って、同じ寸法の細材を取り付けます。
木工用ボンドを塗って、固まるまでテープで押えます。
暮らし上手さんの豆知識[~ふすま・障子の正しい立て方~]
ふすまや障子には左右の正しい立て方、表裏の見分け方があることをご存知でしょうか。
2枚ものなら向かって左側を奥に、4枚ものなら左右の両端を奥にして立てます。
ふすまの表は模様のきれいな方、障子は桟のある方が表です。
それぞれ、表が室内に向くようにするのが正しい立て方です。