玄関建具
風雨にさらされ傷みが激しい
木製ドア
ふだんのお手入れ
長く美しく保つために
暮らし上手さんの豆知識
防犯対策
住まいの防犯対策は万全でしょうか。
大切な財産と安全を守るために玄関をはじめ、外部との出入り口には、錠をしっかりと取り付けておかなければなりません。
種類が豊富な錠は適材適所が大切。
デザインがきれいだからと室内用の錠を玄関につけるのは防犯上好ましくありません。
錠を取り付けるとき、次の点に注意しましょう。
・ メインの錠は丈夫で安全性の高いものを取り付けます。
・ ドアチェーンをつけること。ただし、必ずチェーンが横に動くようにすること。
縦では手を差し込んで、すぐに開けられてしまう恐れがあるからです。
・ 補助錠をつけること。取り付ける位置は、侵入者に不自然な姿勢をとらせる位置、
窓などから手の届かない位置、外から見えない位置などを考慮しましょう。
・ ロックガード(防犯プレート)を取り付けること。これはドアの隙間からドライバーなどで鍵を壊されないように防ぐものです。
また最近では、カード方式や暗証番号方式の錠があり、防犯システムが付いたHA(Home Automation)設備など、
防犯上の安全性も高い新技術も登場しています。
アルミ製ドア・スチール製ドア
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長く美しく保つために
困った!こんなときには
■ドアがきちんと閉まらない
蝶番にミシン油をさしてみます。
それでも調子が悪いのはネジ穴が広がってネジがゆるんでいるからです。
直し方は次の2通り。
〔ネジを新しいものと交換〕
これまでのネジよりひと回り太いか長いネジに替えてみます。またはネジをいったん外し、
エポキシ系の接着剤をネジにつけてねじ込みます。これでしっかりと固定します。
〔ネジ穴に埋め木をする〕
ネジを全部外します。ネジ穴に木工用ボンドを入れ、ナラ、ブナなどの堅い木を埋め込みます。
のこぎりで飛び出している部分を切り落とします。それからネジを埋め込みます。
■鍵の出し入れがしにくい
鉛筆のしん(B~4B)を削ったものを鍵にふりかけるか、
鍵穴に注入するとスムーズに動くようになります。
鍵穴に潤滑油、潤滑剤などを注入するとホコリなどの付着をまねき、
かえって故障を起こす原因となりますので絶対にやめてください。
■ドアがバタンと閉まる
ドアクローザについている弁を調整します。
弁をマイナスドライバーで時計回りに回すと速くなり、時計回りと逆に回すと遅くなります。
1回転以上回しますと内部のバルブが抜け、油が漏出する恐れがありますので
注意して取り扱ってください。
■ドアノブがガチャガチャいう
原因はほとんど、ノブと心棒を取り付けているネジのゆるみです。
ノブの付け根の所にあるネジをきつく締め直して下さい。
それでもまだガチャガチャいうようでしたら専門業者に相談しましょう。
ネジを外すときは必ずドアと床の隙間に木片などを差し込んでドアを固定しておきます。
さもないとネジを外すにつれてドアが下がり、ネジ穴がさらに広がってしまうなどの恐れがあります。
※以上のトラブルは木製ドアも同じ方法で直すことができます。
玄関ドアの塗装がはげた
木製の玄関ドアは塗装仕上げが多いのですが、人の出入りが激しい上にいつも風雨にさらされ、
時がたつにつれ塗装がはげてきます。
塗装がはげてくると防水効果が薄れてきてドアの傷みも早くなります。
思い切って塗装するのも一つの方法です。
ドアの塗装の仕方
道具と材料
新聞紙・マスキングテープ・ヘラ・サンドペーパー・ハケ・すじかいハケ・ぼろ布・塗装はく離剤・木材保護塗料・透明屋外用ポリウレタン塗装
ドアノブと蝶番は塗料がつかないように
新聞紙とマスキングテープでしっかりおおいます。
塗装はく離剤を塗って、木製かプラスッチクのヘラで塗料をはがし、
1回でうまくいかないときは同じことを数回くり返します。
乾いたら、粗目のサンドペーパー(80番くらい)をかけ
表面をなめらかにします。ここまでで下準備は完了です。
木材保護塗料をハケで塗り、乾かないうちに早くぼろ布で拭き取ります。
このとき目にそって手を動かし、塗料を木に染み込ませることがポイントです。
これが乾くのに1日ほどかかります。
いよいよ仕上げにかかります。
仕上げ塗りは、すじかいバケで透明な屋外用ポリウレタンを塗ります。
ポリウレタンはドアの上端から順に塗っていきますが、
ひとハケではむらがでるので1カ所を2~3回塗るようにします。
ただし厚塗りにはしないでください。
ドアに着色したいときはポリウレタンを塗る前に水性の建物用の塗料を用います。